スイッチング電源で真空管アンプを作ってみました。

2019/07/06 投稿者 西脇俊泰 さん   記事へのコメント (0)

制作技術

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 去年になりますがAMAZONでスイッチング電源を見ていたら、12Vから390Vまで昇圧できるDC-DCコンバーターを売っているのを見て、こりゃ! 真空管アンプでも重い電源トランスから解放されるかもしれん!。  そう思い久々に作ってみる気が起きた。

出力管は、十代の頃に作って良い音の感覚が残っている12BH7Aを使いたいとAMAZONを検索したら、これまたなんと! 売っているんですね。^^

んなわけで、設計に取り掛かった。

 十代の頃はシングル・アンプしか作れませんでしたが、現在ではアンプ作りのノウハウが頭の中に溢れるほど入っているので、日頃聴いている音量(テレビの音量で20位)で、ボリューム位置12時あたりのゲイン。 当然出力は1~2Wもあれば十分だが、取敢えず12BH7Aを今回はパラプッシュプルで設計した。

 久々に開く真空管マニュアルの12BH7Aのプレート特性図を、パラプッシュプル用に書き直し10kΩの6Wの定格内のロードラインを引いてみました。写真-1

 300Vは定格の最大電圧ですので、300Vを使うと6Wの損失では-14.2Vのバイアス電圧が必要になりました。

 電圧増幅段は、小音量でも見通しの良い力感溢れる音楽を再生したいので、S.R.E.E.P.P回路を採用した。

 

 肝心の電源だが、初めて作る真空管用のスイッチング電源なので、なかなかうまく動作しない。  何回も何回も試作を重ねて、やっと回路図のように仕上がりました。

 スイッチング電源は、オシロで波形を見ると驚くほどの高周波雑音が入っているので、ビックリ。 フェライトビーズやコイルを使って雑音を阻止する回路を、こんなんで効くかな? と作ったが意外とスッパリと消えてくださいました。写真-3

 初めは左右独立電源で設計したが、4個買った高電圧DC-DCコンバーターの特性と雑音が中国製のためバラバラで、中には発振してしまう物もある。

 しょうがないから、4個の中で一番状態の良い物を選んで、一回路の高電圧回路でLとRを賄うことにした。

 ヒーター電源は、大電流スイッチング電源で全部の真空管のヒーターを賄っているのだが、スイッチ・オンの表示用LED(7色変化のLED)も同じヒーター電源から取っている。 その効用か、真空管のヒーターのウォームアップが済むまで、自動で点滅してくれるのでありまする。笑

 点滅が終わってから、CDを掛けると真空管に余計な負荷がかからないという寸法ですな。笑

 試作や動作テストだけで約2ヶ月も掛かってしまったが、やっと完成して音をだすと、なんと! 音の透明感、ヴァイオリンの艶、・・・けた外れに良さげに感じてしまいました。

 DC-DCコンバーターの出力インピーダンスが、かなり低いのでしょうね、クロストークが左右独立電源とほとんど変わらないのです。

 書き遅れましたが、シャーシはホームセンターで手に入る、5mm厚の板材とアルミのL字アングルで工作しました。

 

 この12BH7Aパラプッシュ5Wステレオ・アンプは、現在私のアンプのメインとして、クラシックの交響楽・室内楽・パイプオルガンを毎日のように響かせています。

 たまぁーに JAZZや、唱歌、民族音楽、ドローン、環境音楽、イージーリスニング、ハードロック、ヘビメタ、アニメソング、童謡、昭和歌謡(戦前・戦後)、軍歌等を 耳直しで聴いています。

 

写真の貼り付け方が、良くわからずバラバラになってしまいました。